薪ストーブ・暖炉専門店 暖炉工房

煙突解説

01 はじめに

薪ストーブは他の暖房装置などと異なり、強制的なファンなどは一切使用せず自然の上昇気流(ドラフト)だけで燃焼し、煙を排出しています。そのため、ストーブを正常に燃焼させ、スムーズに排煙を行わせるためには、正しい煙突の設置が非常に重要です。新築の住宅に取り付ける場合には、設計の早い段階で組み込むようにし、無理のない設置をするようにしましょう。

02 煙突の種類

煙突にはシングル煙突と二重煙突があります。シングル煙突は、1枚の金属を丸めただけのもので、主に室内部分で使用します。二重煙突は径の異なる煙突を重ね、その間に高品質の断熱材を充填したもので、貫通部や屋外で使用します。

03 煙突の利点

シングル煙突は、表面よりかなりの輻射熱を発しますので、室内部分に使用することにより暖房効果が増します。しかし、その反面、断熱性が劣るため屋外で使用すると、外気で冷やされ、ドラフトが発生しづらくなりスムーズな排煙ができなくなる場合があります。また、煙によ含まれる木の繊維が149℃以下になると結露現象が起き、煙突内部にススやタールが付着しやすくなります。ですので、屋外に出る部分は二重煙突を使用するようにします。そうすることにより、煙は冷やされず熱いまま排出されますのでススやタールの付着を最小限に抑えることができます。

04 煙突の高さ

ストーブを正常に燃焼させるには、ストーブ本体からトップまで4m以上必要です。横引き煙突がある場合は、横引き1に対してその後の立ち上がり煙突は3~4必要になります。また、煙突は必ず屋根より高い位置まで伸ばし、その高さも風の影響を受けないようにするため、適切な高さを確保することが必要です。この高さは屋根の勾配や、棟からの位置により異なりますので、下の図を参考にして下さい。ただし、急勾配の屋根の場合は、この条件を満たすことが難しくなりますので、できるだけ棟に近い場所に設置するようにして下さい。ただし、これらの条件を満たしたとしても、近くに高い木や建物がある場合などは、乱気流が発生し、煙が逆流する場合があります。このような時は、さらに煙突を伸ばすか、逆流防止用トップを使用する必要があります。

屋根の煙突の高さ

05 煙突の設置方法

煙突はまっすぐ立ち上げる方法が理想的です。2階に部屋がある場合や、屋根が瓦などの場合はどうしても曲げて壁から出す方法を考えがちですが、専用部材が揃っていますので、まっすぐ立ち上げてもまったく問題はありません。しかし、やむをえず壁から出す場合は、できるだけ横引き部分を短くし(1m以内)、曲がりの使用をできるだけ少なくすることが必要です。

06 煙突の設置場所

煙突は屋根の一番高いところ(棟)に近い方が、風の影響を受けにくくなります。また、煙突掃除などのメンテナンスのことを考えても、屋根の中間部分にあるよりも、棟に近い方が便利です。また、壁出しの場合、軒の低い位置に設置すると、立ち上がり煙突が十分に伸ばせない、軒をよけられないなどの不具合がでてきます。しかし、壁出しの位置をあまり高い位置にしすぎると、煙突掃除などのメンテナンスがしづらくなります。ですので、軒までの高さや、基礎の高さなどを考慮してその位置を決める必要があります。

07 炉台について

薪ストーブの大半は、全ての面より輻射熱を発しますので、必ず床と壁には不燃性の炉台が必要になります。炉台は床などに熱を伝えないようにすることと、灰や火の粉などで周囲を焦がさないようにする役割があります。そのためには十分な大きさが必要になります。これは機種により異なりますが1000~1200mm四方を基本として下さい。また、壁際に設置する場合は、不燃材と壁との間に必ず25mm以上の空気層を設け、壁に熱を伝えないようにすることが重要です。

空気層の効果

いくら不燃材でも、壁に接触しているとしだいに熱が伝わり、低温炭化を引き起こす恐れがあります。どうしても空気層が設けられない場合は、ストーブ背面にオプションのリアルヒートシールドを取り付けるようにして下さい。炉台の素材には、特に耐火レンガを使用する必要はありません。普通レンガを使用して下さい。また、タイル、石などを使用する場合は、空気層を設けるための工夫が必要です。

08 メンテナンス

いくら最良の煙突ストーブを設置しても、煙突がススやごみでつまってしまっては、本来の機能を発揮できません。最低でも1年に1度は煙突掃除をするようにして下さい。


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